アシュタール

第15章 守護天使

アシュタールのセッションの時間が迫っていた。本来なら、こんな時に行くべきではないのかも知れなかった。 けれど、彼が望んでいるような気がして、私はその事を、彼の母親に伝えた。 そして時間をもらって、セッションに行く事にした。 少し遅れて到着した…

第14章 奇跡

アシュタールセッション前夜、彼の体調が心配で、私は病院に泊まることにした。 前日の夜、一人でトイレに行こうとして、転んでから、右腕の自由が効かなくなっていた。 ここ1週間くらいで、彼はもう自分で立ち上がることも、ベッドから起き上がることすら出…

第12章 天界の光

翌朝彼が、「頭を洗って、髭を剃りたい。」と言った。 病院の介護スタッフには頼まず、私に手伝って欲しいと彼は言った。 「いいよ。私これでも、昔美容室でアルバイトしてたから、シャンプーは上手だよ。髭はやった事ないけど。」 背の高い彼はひざまづいて…

第11章 約束

病院に着くと、彼はベッドの上であぐらをかいて、本を読んでいた。 「シャスタの地下都市テロスからの超伝言」という本だった。 「迎えに来てくれたんだよね? っていうか、ルーシィの助手席に乗って帰るイメージしか湧いてこないんだけど」 昨日までは、起…

第10章 魂の伴侶

彼が鹿児島に経った数日後、私は再びアシュタールの個人セッションを受ける事になっていた。 私は、アシュタールに尋ねた。 「彼と私の間には、何か特別なものを感じるのですが、私たちは一体どういう関係なのでしょうか?」 アシュタールは、即座にこう言っ…

第9章 神託

夏が終わり、金木犀が香る季節になった頃、彼はもう一度、鹿児島に温熱療法を受けに行く事を決めた。 1度目の鹿児島行きを聞かされた時は、彼の回復を応援する気持ちで送り出せたのに、今回は、素直にそうなれない自分がいた。 もしかしたら、このまま彼に会…

第8章 天使の悪戯

その日の夜、自分の部屋の本棚に立てかけてある、天使のオラクルカードが目に留まった。 私はカードに手を伸ばし、天使に訊ねた。 「彼と私は、何のために出会ったの?」 カードを1枚選び、裏返すと、それは「Wedding」のカードだった。 結婚?どういう意味…

第7章 選択肢

彼は入院生活の一部始終をラインでこまめに伝えてきた。ナースとのやり取り、外出先であった事など、とりとめのない事を話すようになった。 その日食べた物、外出先で見つけた風景の画像を送り合った。 退屈な入院生活を埋めるように、それは毎日続き、私は…

第6章 分岐点

その余韻は、翌週まで続いた。 私は彼に連絡をとり、見舞いに行く事にした。レイキヒーリングをするためだった。 病院のベッドの上で彼は、ジーンズと白のタートルネックを着て、あぐらをかいていた。 「入院患者らしくないね。」 「患者らしくしなきゃいけ…

第5章 シンクロ

1年ぶりのアシュタールとの再会で、私は、前世でも今の家族と縁があった事を知らされた。 そして今が家族みんなにとって、大きな変化の時であり、子供たちは、その変化を受け入れてくれる事や、私にはやらなければならない事がある、という事を教わった。 …

第4章 コマンダー

初めてアシュタールに会った日から、4年が経った。 最初のセッション以降、テリーさんが日本に来るたびに、グループセッションに参加していたが、ここ1年ほど遠ざかっていた。 そんな中、地元高知でアシュタールのセッションが開催される事を知った。 今度…

第3章 点火の後

アシュタールに出会ってから、私の住む世界は変わり始めた。 それまでの私は、どちらかというと受け身で、あまり自己主張をするタイプではなかった。 けれどあの日以来、薄皮を剥くように、少しずつ、自分の本当の気持ちを新たに発見する事が多くなった。 私…

第2章 星の種

アシュタールのセッション内容は、参加者たちのエネルギーによって決まる。 その日集まった8名は、半分以上が初参加ということもあり、初心者向けのアシュタールの自己紹介から始まった。 初めにアシュタールが言った。 「これから私がお話しする事は、おと…

第1章 アンダンテの暗号

私が、金星意識アシュタールの事を知ったのは、2011年9月。 大阪のパワーストーンの店でもらった、小冊子の1ページだった。 それは、あるアメリカ人女性が、11次元のアシュタールという存在をチャネリングするという、セッションの告知だった。 信憑性がある…